高度水処理施設

自然環境と公共水域の保全を図るため、安心・安全な水処理を徹底。

最終処分場に降り注いだ雨水は廃棄物層に浸透し、浸出水 となります。浸出水は遮水シートによって地下浸透することなく集排水管を通して浸出水調整槽に貯水され、高度な浄化システムで処理した後、河川へ放流されます。

自然への影響が最も懸念されるこの最終段階において、仙台環境開発は技術と責任を最大限に集中し、環境保全に努めています。

高度水処理施設

凝集沈殿処理

有害金属をキレート剤で結合させ、さらに、汚濁粒子を凝集剤で結合した後自重によって沈殿します。沈殿した汚濁粒子は汚泥としてスクリュープレス(脱水機)で脱水した後処分します。汚濁粒子の無い上澄みを生物処理工程に移送します。

微生物処理

水中に棲む微生物の生体機能を利用して、汚濁成分である有機物(BOD)・窒素(アンモニア)を除去します。有機物(BOD)は好気性微生物によって水と二酸化炭素に分解除去されます。アンモニア(NH4+)は好気性微生物の硝化細菌により硝酸イオン(NO3)に酸化してから、嫌気性微生物の脱窒菌によって窒素ガス(N2)となって除去されます。

活性炭吸着処理

生物処理で除去できなかった微量の有機物(COD)・着色分が活性炭の微細な孔に吸着除去されます。吸着飽和に至った活性炭は加熱処理後、再利用されます。

重金属吸着処理

浸出水中に溶解した重金属類をキレート樹脂に吸着させ除去します。

ホウ素吸着処理

浸出水中に溶解したホウ素をイオン交換樹脂に吸着させ除去します。吸着飽和に至ったイオン交換樹脂は再生洗浄され、洗浄廃液は乾燥したのち処分します。

汚泥脱水

凝集沈殿処理、生物処理で発生する汚泥は脱水施設に移され水分を抜き取ります。脱水された汚泥を一時的に貯留し、一定量になり次第搬出されます。

環境への責任

放流される処理水は、広瀬川に流れ込みます。私たちは法令を遵守し、広瀬川の環境保全に努めています。

また、最終処分場の埋立てが終了しても水処理施設の役割は終わりません。浸出水が基準値以下になるまで処理を続け、埋立て物を管理します。「地球の環境を守り美しい日本を創る」という環境方針に基づき、水処理施設を稼働し続け環境への責任を果たします。


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